とある大学院生(Ph.D.)の備忘録

ごくごく平凡な大学院生が日々感じることなどを記録します。

(2020年度版)大学院生におすすめノートパソコン3選

今回の記事ではオススメPCをご紹介します。

(注意)この記事はPCのスペック等から総合的に評価するものであって、レビュー記事ではありません。

 

 

①理系大学院生(化学)の普段使いを満たす要件

大学院生が主に使うソフトウェアにはどのようなものがあるでしょうか。

化学出身の筆者が頻繁に利用するソフトはこちらになります。

などなど。

また、人によっては、

  • Shade(3D描画ソフト。筆者はよく知らない)
  • Blender(物理演算なども行える3D描画ソフト)
  • Adobe Photoshop(絵を書くソフト。筆者はよく知らない)

を利用すると思います。

 

Microsoft Officeはほとんどの大学院生が利用すると思いますが、

最低レベルの動作要件は

OS: Windows 10

CPU: 1.6 GHz, 2コア

RAM容量: 4 GB(64 bit), 2 GB(32 bit←今の時代では化石)

HDD容量: 4 GB

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-365-and-office-resources

 

現在市販されているノートパソコンの第8世代 Core i3以上のスペックであれば快適に動作すると考えられます。

 

ChemDraw 19.1の最低レベルの動作要件は

OS: Windows 7, 8.1, 10

CPU: 1.6 GHz

HDD容量: 300 MB ~ 1 GB

化学者と生物学者の研究活動を支援するソフトウェアスイート [ChemOffice & ChemDraw] | ヒューリンクス

RAM容量についての記載はありませんがこちらも4 GBが最低ラインでしょう。

 

みんな大好きGoogle chromeの最低レベルの動作要件は

OS: Windows 7, 8.1, 10

CPU: Pentium 4以降のプロセッサ(これはウソだと信じたい、ペン4っていつのCPUだよ)

Chrome ブラウザのシステム要件 - Google Chrome Enterprise ヘルプ

 

筆者の感覚ですがGoogle chromeはOffice以上にシビアだと思います。

 

ShadeやBlenderなどの3D描画ソフトはノートパソコンでは満足に動きません。

このような3D描画ソフトではRAM容量GPU性能が求められます。

最近のノートパソコンでは16 GBのRAM容量のものも出てきましたが、Intel製内蔵GPUでは満足に動かすことは困難でしょう。

 

ここまで色々なソフトの要件を示しましたが、

Intel第八世代core i3, メモリ:4 GBが動作の最低要件に思えます。

しかし、このスペックで満足できるのは今だけかもしれません…。

 

最近のパソコンは高性能になっておりますが、そこに甘えてるかのようにシステムが重くなっています。

今後、大学院生活、最長5年は持つパソコンに求められるスペックは、

CPU: 第八世代core i5以上のクラス、RAM容量: 8GB

だと思われます。

しかし、お金を出せば出すほど高性能パソコンが買えるのは当たり前です。大学院生には酷な話でしょう。

また、普段の持ち歩きも考えると1.5 kg以上の重さは筋トレ以外の何ものでもないでしょう。

 

そこで、この記事では

20万円以下、1.5 kg以下

という制限を設けます。

 

前置きが非常に非常に長くなりましたがここからが本題です。

 

②忙しい人向けに (RAZER BLADE STEALTH 13)

筆者のオススメはズバリ、RAZER BLADE STEALTH 13です。

スペック・仕様

  • Mercury Whiite(最安構成)19万円

13.3型FHD、CPU : Intel第10世代 Core i7-1065G7、RAM容量 : 16 GB、グラフィックス : Intel Iris Plus、重量 : 1.36 kg

  • Classic Black GTX FHDモデル(ミドルクラス、筆者オススメモデル)23万円

13.3型FHD、CPU : Intel第10世代 Core i7-1065G7、RAM容量 : 16 GB、グラフィックス : nVIDIA GeForce GTX 1650(mobile)、重量 : 1.42 kg

  • Classoc Black 4Kタッチモデル(ハイエンドクラス)27万円

13.3インチ4Kタッチディスプレイ、CPU : Intel第10世代 Core i7-1065G7、RAM容量 : 16 GB、グラフィックス : nVIDIA GeForce GTX 1650(mobile)、重量 : 1.47 kg

 

RAZER社はカルフォルニア州・サンフランシスコに本社を置くゲーミングデバイスメーカーです。

ちょっと待ってゲームする程のスペックはさすがにいらない…。

と皆様は思うかもしれませんが、このパソコンであれば3Dモデリングすらストレスフリーで行えれると思います。だってゲーミングノートパソコンだもの。

このパソコンは外部GPUとしてnVIDIA社製のGeForce GTX 1650を搭載しており、Blenderで3Dモデリングする程度であれば軽々と動くスペックを持っております。

 

 

廉価バージョンのMercury WhiteではIntelオンボードGPUIntel Iris Plusが搭載されております。

このGPUIntel社が打倒AMDのために重い腰を上げて作った高性能グラッフィクスです。

多くの最新ノートパソコンに搭載されてるIntel UHD 620とベンチマークスコアで比較しましょう。

PassMark Software - PC Benchmark and Test Software

Intel UHD 620: 880

Intel Iris Graphics: 1839

ベンチマークスコア上では2倍以上の性能を有しており圧勝です。

(ちなみにミドルモデルから搭載されるGeForce GTX 1650 (mobile)は大差をつけて7007です…。)

 

個人的にハイエンドクラスの4Kディスプレイは必要ない、むしろ邪魔だと考えております。

4Kの細かな液晶はFHDよりも描画に負荷がかかります。さらに、13.3型という小さなディスプレイサイズで4Kは意味ないです。FHDでも十分キレイです。せっかくのスペックが活かせません。タッチディスプレイもWindows環境ではアイコンが小さすぎて全く意味ないです。

 

このパソコンのデメリットを挙げるとすれば、

持ち歩けば日々が筋トレになるということ。約1.4 kgはちょっと重い。

 

以上をまとめますと、

  • 最新の高性能CPU
  • まだまだ余裕なRAM容量16 GB
  • 高性能なグラフィックス
  • 普段持ち歩くとムキムキになれる

これだけ高性能で20万円以内で買えるパソコンは非常に魅力的です。

近日購入する予定なので、購入後にレビュー記事を書かせていただきます。

 

Acer Swift 5

スペック・仕様

15.6型FHD、CPU : Intel第八世代 Core i7-8565U、RAM容量 : 8 GB、グラフィックス : Intel UHD620、重量 : 0.99 kg 16万円程度

 

地球の重力を無視したような軽さのAcer Swift 5です。これだけ軽くて15.6インチはありえない。キーボード付きでこの軽さですよ?

このパソコンも非常に高性能ではありますが、第八世代Intel Core i7-8565Uなので少し古めのCPUにはなりますが、5年は確実に主力としてあなたの大学院生活を支える相棒となるでしょう。

 

以上をまとめますと、

  • 高性能CPU(Core i7)
  • 圧倒的軽さ

が魅力的な商品になります。

 

Microsoft Surface Pro 7

 スペック・仕様

ぶっちゃけ、上述した2台に比べるとスペックは低いです(しかし、この先5年は余裕)。

しかし、Microsoft Office 2019が標準オプションとして付いてくる点は良いと思います。

H&Bが3万円として合計金額から3万円引くとなると妥当な値段ではないでしょうか。

また、Surface Proシリーズはスタイラスペンでメモとして利用できます(別売)。

以上をまとめますと、

 

  • そこそこのスペック(5年間は余裕)
  • Office 2019が標準
  • メモ代わりに利用できる。
  • キーボード、スタイラスは別売

 

以上、かなり長い記事にはなりましたが最後まで読破して頂きありがとうございます。

 

それではまた別の記事でお会いしましょう。

Apple製品かMicrosoft製品か。

誰でもわかることで全くもって必要のないことやとおもうんやけど、研究生活においてApple製のMacBookはいらない。

今お持ちの方はそのまま窓から投げ捨てましょう。

(筆者はApple信者、今この記事もMacBook Airで書いてる)

f:id:sweets2123:20200525014941j:plain

↑筆者の自宅デスク。トイレットペーパーを気にしてはダメ。

 

なぜゴミなのか。

これに関しては聡明な読者の皆様はよくおわかりやと思う。

 

理由は2つあります。

 

Apple製品を窓から投げ捨てるべき理由①:UIの違い

大体のソフトはWindowsで動く

まず、化学専門の私と切り離せないソフトがあります。

そうです。分子構造描画ソフト、ChemDraw

 

2020年現在のChemDrawはバージョン19.0が公開されMicrosoftWindowsで現在はほとんどシステムが変わらなくなりました。その点では互換性を気にしなくても良くなりましたが…。

 

UIが違いすぎる。

まぁこれは、Apple製品とMicrosoft製品の宿命ではあるんやけど。

 

現在、私のPC環境は、

自宅MacBook Air(2015モデル、CPU:core-i5, メモリ:8 GB)

研究室WindowsデスクトップPC(CPU:core-i7 8700, 16 GB)

 

この記事を書いてるMacBook Airには最新バージョンのChemDrawが入ってるんやけど、普段研究室のPCを使ってるもんやからUIの違いが怖すぎて一回も開いたことなかった。

 

しかし、2020年現在流行しているあの例のウイルスのせいでテレワークになったもんやから使わざるおえない。しかも、こんなときに学振の申請書提出ですよ。全米が泣くわ。

 

話が逸れるからUIの違いについてはまた別の記事で書くけど、

「慣れ」って怖いもんやから研究室のPCに合わせるべきやと思う。

 

Apple製品を窓から投げ捨てるべき理由②:欠陥品のMicrosoft Office

Microsoft Officeがクソやね。

あまりにひどすぎて汚い言葉になったけど。いやクソやもん。

 

まず、嫌がらせのような重

Officeってさ、3Dモデル図とかに比べたら圧倒的に軽いソフトなはずやのに、

なぜかApple製品用のOfficeはめちゃくちゃ重い。

Wordは文字入力の時に画面上に反映されるのがめちゃくちゃ遅い。

これに関しては、ジョブズの熱いこだわりのおかげでApple製品の画面上で表示されるフォントはWindowsに比べてめちゃくちゃキレイになるらしいんやけど、動作が遅いのはめちゃくちゃイライラする。

Excelはなぜかクラッシュが頻発する。

吸収スペクトルのグラフは作れても、

それ以上の膨大なデータ、例えばMSスペクトル(m/z ~5,000)程度のグラフを描画させると落ちる。めちゃくちゃ腹立つ。

PowerPointも明らかに重い。ってか落ちる。

Fujitsu Arrows Tab Q506/Me(9,800円)というポンコツタブレットPCという物がありまして↓。

f:id:sweets2123:20200525014620j:plainf:id:sweets2123:20200525014259j:plain

筆者がiPadを持つまではよくそれを学会とか持っていって発表に使ってたんやけど、

こいつのスペックが、CPU:Intel Atom x5-8500, メモリ:4 GB, 記憶領域:64 GB(eMMC)

明らかにMacBook Airの方がスペック良いのにこいつの方が安定して動いておりました。

 

Microsoftは明らかにApple信者に嫌がらせしてるよ…。しらんけど。

 

あと、ホンマにテストしたんかってレベルの書式のズレが多すぎる。

これは本当に許せない。筆者は予算獲得申請書をよく書くんですけど、最初の頃はMacBook Airで書いてました。

身近な申請書のプロと言えばあなたの所属する研究室の教授だと思うんですけど、申請書書く時にはもちろん相談しますし、ご指摘をいただきますよね。

だから、オレも教授に申請書を送らせて頂いてたんやけど、

返ってくるお言葉は、

「書式がおかしい」 以上。

そりゃ、教授もお忙しい中、あなたの拙い文章を見るわけだから書式がズレりゃ見る気おきないよね。

教授の手を煩わし、気分を害し、有益な情報は何一つ得られない。これは非常に効率が悪い。

 

MacBook版のOfficeは欠陥多すぎやろ筆者は思ふ。

 

ここまでApple製品をディスってきましたが悪い製品ではありません。

研究環境に向かない。ただそれだけ。(個人差あり)

 

もちろん、研究室によってApple製品使ってたりするので研究室に合わせて購入するのが一番です。ただし、日本の研究者のほとんどがWindows利用者です。

 

次回はどのWindowsPCを購入すべきかを記事にします。

 

sweets2123.hatenablog.com